ロシアのプーチン大統領は、捕虜となったウクライナ兵65人を乗せたロシア軍の輸送機が墜落し全員死亡したとされることをめぐり、「ウクライナ側が撃墜したのは明らかだ」と主張しました。

ロシア プーチン大統領
「故意なのか、過失なのかは分からないが、彼ら(ウクライナ)がやったのは明らかだ」

プーチン大統領は26日、ウクライナ侵攻に参加する学生たちとの会合でロシア軍の輸送機墜落について初めて公の場で言及し、「ウクライナ軍は捕虜が乗っていることを知ったうえで輸送機を攻撃した」と述べ、ウクライナ側が撃墜したと主張しました。

そのうえで、アメリカもしくはフランスの防空ミサイルで撃墜された可能性があるとして、数日以内に調査結果が出ると述べました。

ロシア国防省の発表では、輸送機は西部ベルゴロド州で24日に墜落し、捕虜交換のために乗っていたウクライナ兵65人を含む74人全員が死亡したとされています。

ロシア連邦捜査委員会は「テロ行為」だとして捜査を開始。輸送機のフライトレコーダーを回収して解析を進めるとしています。

一方、ウクライナ側は「誰が何人乗っていたか信頼できる情報がない」とし、国際的な調査を求めています。