犯罪被害の二次被害について考える集会が那覇市で開かれ、5年前、東京・池袋で起きた暴走事故の遺族が登壇し、事故後に受けた誹謗中傷などについて自らの経験を語りました。

この集会は犯罪被害者や遺族の二次被害を防ぐためにできることを考えようと、沖縄弁護士会などが開いたものです。

このなかで、5年前に東京・池袋で高齢男性が運転する車が暴走し、妻の真菜さんと娘の莉子ちゃん2人を亡くした松永拓也さんが登壇し、事故後、SNS上で受けた誹謗中傷について語りました。

犯罪被害者遺族 松永拓也さん
「SNSだけではなくて、ヤフーニュースとかのニュースサイトのコメント欄に事実に基づかない根拠のない嘘とか、誹謗中傷とかで非常に多くの遺族が悩まされている」

また、亡くなった真菜さんの父・上原義教さんも登壇し、事件後、裁判費用などがかかり生活が苦しくなった経験から、被害者や遺族の負担を軽減するため、行政などの積極的な支援を訴えました。


講演後のパネルディスカッションでは、メディアによる被害者の望まない報道が二次被害につながるケースが多いとして、事件後、早い段階で弁護士が支援に入ることの重要性などについて意見が交わされました。