能登半島の地震発生から26日目となりました。被災した一部の自治体では、あすからボランティアの受け入れが始まるのを前に、住民からのニーズを把握するための現地調査などが行われました。
今月1日の地震で1600棟あまりの住宅が被災した石川県穴水町。町内に夫と2人で暮らす池上あけみさん(73)は、食器棚やたんすが地震で倒れましたが、そのままの状態が続いていました。
発生から1か月近く経ったきょう、社会福祉協議会の職員がたんすを起こす作業を手伝ったほか、使えなくなった冷蔵庫などを軽トラックに乗せ、災害廃棄物の処理場に運んでいました。
池上あけみさん
「助かります、家の中はたんすとか、みんな倒れていたので全部起こしてもらった。(夫と2人では)重くて全然動かなかった」
あすから穴水町のほか、七尾市、志賀町の3つの自治体でボランティアの受け入れが始まります。
このうち、七尾市ではきょう、被災した住民らにボランティアにお願いしたい作業の聞き取り調査が進められていました。
この家に住む女性(81)は同居する夫が脳梗塞で手足が不自由で、片付け作業がなかなか進まない状況だといいます。
七尾市 坂本加代子さん
「ありがたいですね。軽トラックもないし。こういう大きいのはボランティアに運んでもらえれば助かる」
ボランティアについて、石川県が来月2日までの1週間分、あわせて560人分を募集したところ、わずか2~3分で定員に達したということです。
ボランティアはバスで金沢市から被災地に入って、住宅の片付け作業などを担うということです。
七尾市社会福祉協議会 北濱智絵美さん
「いろいろな方が支えになっているというメッセージが届くように、一丸となって頑張っていきたい」
一方で、建物の被害が大きかった輪島市や珠洲市では、まだ住民のニーズを把握しきれていないなどの理由でボランティアを受け入れるめどが立っておらず、自治体によって対応にばらつきがでています。
仮設住宅の整備も進み始めています。4000棟以上の住宅が被害を受けた志賀町の駐車場に設置されたのは、10台のトレーラーハウスです。
町の要請を受けた長野県の企業が提供したもので、キッチンやお風呂があり、被災者向けの仮設住宅として利用できるということです。
このトレーラーハウス、今後、水道を通す作業などを行ない、来月下旬から入居できる予定だということです。
カンバーランド・ジャパン 原田英世社長
「トレーラーハウスを使って復旧させていく。普通の生活に早く慣れるということを提供していきたい」
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