毎年、全国で発生している線状降水帯…。この言葉は2014年8月に起きた広島土砂災害をきっかけに、広く一般に知られるようになりました。その広島の被災地を、「線状降水帯」を研究している全国の気象研究者が訪れました。

今週、広島市に全国の大学や研究機関から気象の研究者が集まりました。いずれも「線状降水帯」の解明に挑んでいる人たちです。

まだわかっていないことが多く事前の予測も難しい「線状降水帯」…。お互いの研究成果について意見を交わすことで研究レベルの底上げを目指すための勉強会です。

参加者の一人、気象庁気象研究所の加藤輝之博士です。「線状降水帯」という言葉の“名付け親”として知られています。2007年に自身が執筆した研究者向けの教科書の中で、線状降水帯は初めて定義されました。