2023年の猛暑で陸奥湾ホタテが大量に死んだことを受け、青森県の宮下宗一郎知事は25日、農林水産省の坂本哲志大臣に2025年以降の養殖に必要な親貝を確保するための金銭的支援などを要望しました。
宮下知事と陸奥湾沿岸の市町村長は、農林水産省の坂本哲志大臣を訪ね、陸奥湾ホタテに関する要望書を手渡しました。
陸奥湾ホタテは、2023年の猛暑で海水温が高くなったことで大量に死んでいて、被害額は41億1500万円あまりにのぼっています。このため、要望では2025年以降の養殖に必要な親貝を確保するための金銭的支援や、猛暑が続く中でも安定生産が可能となる養殖技術の試験研究などを求めています。
これに対して坂本大臣は「予算は取るべきものはとっていく」と述べ、前向きな姿勢を示しました。
青森県 宮下宗一郎知事
「これはまさに災害なんですね。41億という被害が陸奥湾全体で出た災害であります。災害からいち早く復旧する、復旧の後は復興と、持続可能なかたちで、陸奥湾の中で漁が営めるということを確かなものにすることが必要」
また、宮下知事は陸奥湾ホタテの再生をあと押しするために1月31日から「災害助成条例」を発動させて漁業者の資金調達を支援する予定です。