福島県いわき市によりますと、市内の三和町で動物の足跡が見つかり、県が調査した結果「ツキノワグマの足跡の可能性が極めて高い」と判明しました。

いわき市三和町中三坂湯ノ向では22日、住民から「1月20日午後3時ごろに体長80センチほどの黒い動物を見た」との情報が寄せられました。

いわき市内では、ツキノワグマが生息・定着している可能性は低いとされていますが、エサを求めて市外から往来している可能性があるため、市は目撃情報を受けて22日午後に現地調査を行いました。

その結果、動物の足跡を発見し、県に写真を提供したところ「ツキノワグマの可能性が極めて高い」と判明したということです。

いわき市では、市民への被害を防ぐため、防災メールや近くの中山間地区への回覧などで注意喚起を行うことにしています。回覧では「庭先に生ごみなどのエサとなるようなものを置かないこと」や「ツキノワグマの痕跡や目撃情報がある場所では、突然出合わないよう特に注意し、笛や鈴、ラジオなど音のするものを身につけること」などを呼びかけています。