石垣市の海岸で23日、ウイングサーフィンをしていた海上保安官2人が沖に流され救助されました。当時、石垣島地方には強風と波浪注意報が出され、注意が呼びかけられていました。

救助されたのは石垣航空基地所属の海上保安官で、40代と20代の男性2人です。

石垣海上保安部などによりますと、23日午後3時ごろから石垣市川平の吉原海岸沖で海上保安官3人が風を受ける「ウイング」を手に持って行う「ウインググサーフィン」をしていたところ、20代の保安官が陸に戻れなくなり、40代の保安官が救助に向かいましたがともに沖に流されました。

陸に戻っていた別の保安官の118番通報を受けて海上保安庁や消防が航空機などで捜索し、吉原海岸のおよそ700メートル沖合で2人を発見しました。

40代の保安官は海保の航空機で、そして20代の保安官は消防の水上バイクで救助され、ともにけがはありませんでした。

事故当時石垣島地方には強風と波浪注意報が出されていて、石垣島地方気象台は強風や高波への注意を呼びかけていました。

石垣航空基地の井上芳宏基地長は「マリンレジャーの事故防止・安全指導を行うべき海上保安官がこのような事故を起こしたことは誠に遺憾。事故原因を調査の上、再発防止に万全を尽くし、部下職員への指導を徹底します」とコメントしています。