能登半島地震で被害を受けた石川県に派遣されていた「災害時学校支援チームおかやま」が教育長に活動報告を行いました。メンバーは岡山県内の学校事務職員や元校長ら。被災地の学校再開に向けた支援を行う中で、学校が避難所でもある難しさ、心のケアの必要性を感じたといいます。

(災害時学校支援チームおかやま 小学校の元校長 勝間光洋さん)「学校がそこにあること、そこに行って先生に会えること、友だちに会えること、安心の場であることが何よりも大事」

報告を行ったのは小学校の元校長や学校の事務職員らで構成される「災害時学校支援チームおかやま」の5人です。

1月16日から20日まで石川県七尾市に派遣され、学校再開に向けた準備や校舎・通学路の安全点検などの支援を行いました。

子どもたちにとっては必要な学校、一方で避難所でもあるという難しさを感じたといいます。

(災害時学校支援チームおかやま 矢掛高校 瀬尾洋司事務局長)「子どもたちに一刻もはやく学校生活を取り戻したい。一方で、避難されている方々は大変苦労されている。このすみ分けが大変だと現地の先生方も言われていた」

(災害時学校支援チームおかやま 矢掛高校 瀬尾洋司事務局長)「地域の方とのコミュニケーションを最初から学校再開を想定して行うことが大切」

また、西日本豪雨での経験から、子どもたちはもちろん教職員らの「見えない心の傷」を忘れてはならないと話します。

(災害時学校支援チームおかやま 小学校の元校長 勝間光洋さん)「ある教頭先生は風呂場の脱衣所で寝泊りしている「大丈夫、大丈夫」と言われるんですけど、実際は辛い思いをされている、ケアできる人がいるのが大事」

被災地では現在支援チームの第2陣が活動にあたっていて、心のケアなどにも力を入れたいとしています。