人類が滅亡するまでの残り時間を象徴的に示す「終末時計」の時刻が、過去最悪を更新した去年と同じ「90秒前」と発表されました。

「『人類滅亡』まで90秒です」

「終末時計」は、科学や安全保障の専門家らの検討に基づき毎年公表されるもので、人類滅亡の時刻を午前0時と想定し、危機がどの程度差し迫っているかを象徴的に示しています。

今年は、▼ウクライナでの戦争に加え、中東情勢の悪化や、▼偽の情報などを生み出すおそれがある人工知能の急速な進化。▼それに、去年、世界の気温が過去最高を記録するなど気候変動が危機をもたらしているなどとし、過去最短となった去年と同じ「90秒前」となりました。

主催しているアメリカの団体は、「地球の破滅のリスクを減らすためには、米中、そしてロシアの3か国が目の前にある危機について真剣に話し合いを始めることが必要だ」と提唱しています。