今年、柏崎刈羽原発の再稼働への動きが本格化するとみられる中、東京電力の小早川社長が立地自治体のトップと面会。小早川社長は「再稼働の時期については申し上げられる段階にない」と慎重な姿勢を強調しました。

年始のあいさつのため、柏崎市の桜井雅浩 市長を訪ねた東京電力の小早川智明 社長ら経営陣。

【東京電力 小早川智明 社長】「スタートラインに戻ったということに過ぎないわけなので。しっかりと、これからも引き続き改善を続けてまいりたい」

柏崎刈羽原発に出されていた事実上の運転禁止命令が先月解除されたことを受け、東電は2年8か月ぶりに再稼働に向けた手続きを進められることになりました。

桜井市長は「6号機と7号機の再稼働は、柏崎にとっても日本にとっても意義がある」と述べた上で…
【柏崎市 桜井雅浩 市長】「再稼働に対して今後つまずきがないように。新潟県を含めて周辺自治体の方々からの厳しい視線、意見を私自身もひしひしと感じる。そういったものをクリアしないと皆さんも再稼働に進まない」

また、刈羽村の品田宏夫 村長も早期の再稼働に期待を寄せました。

【刈羽村 品田宏夫 村長】「準備が整ったら一刻も早くこの国のエネルギーを供給するプラントとして戦列に復帰してほしい」

ただ小早川社長は面会の中で再稼働の具体的なスケジュールについては言及しませんでした。

【東京電力 小早川智明 社長】「(再稼働は)ひとつひとつ改善を積み重ねて、しっかりと安全対策を進めていくことをして、準備が整ってきたらということだと思う。これからということになるので、きょう(再稼働の)時期について申し上げられるような段階にはない」

小早川社長は「地元からの理解が大前提」だと話し、地域住民らに説明を尽くす考えを強調しました。