新潟医療福祉大学の学生が19日、新潟水俣病の語り部と交流し、水俣病の歴史を正しく理解し後世に語り継いでいく大切さを学びました。
【新潟水俣病の語り部 水澤洋さん】
「『たたり病という病気を治して、早く普通の人間になれ。これが校長としてお前に送るはなむけだ』と、校長先生が言ったんですね」

新潟医療福祉大学の学生と交流したのは、新潟水俣病の語り部・水澤洋さんです。
社会福祉学科の3年生を前に、小学生のころに現れた症状や周囲から受けた差別の体験を語りました。
【学生は…】
「新潟水俣病は、新潟県に住んでいるから学ぶべきことでもあるし、当事者の声を聞いて、理解を深めることが大事だなと」

新潟水俣病の公式確認から今年で59年。
高齢化により、語り部は水澤さんを含めた5人となり、いかに後世に語り継ぐかが課題となっています。

旧鹿瀬町出身の水澤さんは「これからも現地の真の声を伝え続けていきたい」と話していました。