沖縄本島北部・やんばると呼ばれる地域で明治の終わりごろに誕生した”共同売店”。住民が共同で出資し、地域の暮らしを支えています。今も営業する共同売店のほとんどが高齢者の多い過疎地域にあり、食材や日用品の購入はもちろん、人々の交流を生む大切な場所として存在しています。
そんな共同売店の魅力に迫るのはBEGINの島袋優さん、Kiroroの玉城千春さん、かりゆし58の前川真悟さんという、沖縄を代表する3人のミュージシャン。思いの詰まった共同売店を訪ね、地域の人々とふれあい、3人はオリジナルの楽曲「共同売店のうた」を共作します。
共同売店発祥の地に向かったのはー

BEGIN 島袋優さん
「竹ぼうきとか久しぶりにみた」
ミュージシャンの1人目は、BEGIN島袋優さん。共同売店発祥の地・奥共同店を訪れます。
沖縄本島北部・国頭村奥にある奥共同店は、1906年に創立され、沖縄で最初に誕生した共同売店です。地域住民が出資し、日用雑貨、生鮮品などの商品を揃え、区民の憩いの場ともなっています。
BEGIN島袋さん
「買い物ですか?砂糖、ご飯づくりですか?」
買い物に訪れた住民に声をかける島袋さん。購入した商品が砂糖とたばこだけだったことを受け、一言。

BEGIN島袋さん
「本来、こんな感じだったのかもしれませんね。今は欧米スタイルになって、いっきにかごに入れて、買い物するけど、必要なものを必要な分だけ買うっていう」
また店のそばで始まった飲み会にも加わり、集落の子どもたちとのセッションが開始。BEGINのあの名曲が集落に響きました。