星浩さん「岸田降ろしの流れにつながるかも」
藤森キャスター:
ますます混迷を深めるばかりで、さらに星さんは、総理の発言についてこうおっしゃっています。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん
「自民党総裁なのだから、党全体で派閥を解散するならわかるが、岸田派だけというのは筋が違う。岸田派の解散もすんなりいかない。
自民党は合議制で決める党なので、今回の総理の発言は岸田降ろしの流れにつながるかもしれない」
藤森キャスター:
浜田さん。のるかそるか、大勝負ということですか?

ジャーナリスト 浜田敬子さん:
追い詰められた感じがしますよね。今の宮本さんの解説を聞いていても、もともとが支持率が低迷していたうえに、どうも検察の捜査も、安倍派の幹部まで及ばないのではないか。
ここで国民的には「なんだ」とすごく怒りが溜まっているところに、岸田さんの派閥の責任もあるのではないかというふうに言われて、「もうこれしかない」と追い詰められた感じで言ってしまったのかなと。
ただ、結局岸田派だけが解散して他派閥が残ったときに、岸田派の議員の人が他の派閥に行くのではないかとか、もっといえば、実態として自民党は本当に派閥の解消ができるのか。つまり、総裁選を戦うための権力装置なわけですよね。
そういったものがあるから自民党という力の源泉にもなっていたし、たとえば勉強会みたいにいっても、今後官邸が主導でポストを決めたりするときには、小泉政権のような相当支持率の高い首相でないとできないわけですよ。
岸田さんが今そんな力があるかといったら、それもない。官邸主導で物事を決められないなかでできるのかなと実態として思いますが、いかがですか?

宮本晴代 記者:
おっしゃるとおりで、実際やっぱり370何人、自民党議員はいるわけですよね。そのなかで、いずれ総裁選を戦わなければいけない。そうしたら、どうしたってグループというのはありますよね。
なので、派閥の解消というのはそう簡単にはいかないと思います。
藤森キャスター:
伊沢さん。この一手が、政治と金をめぐる問題の真相解明ですとか、もう金輪際そういう問題を起こさないことにつながる一手であればいいのですが…。

株式会社QuizKnock CEO 伊沢拓司さん:
大英断になればいいのですが、今のところスタンドプレーに見えてしまう部分はありますし、やはりブレーンを失ってからの岸田さんというのは、どうしてもそういった面が見えてしまう。
政治刷新本部が立ち上がったにもかかわらずこうなってしまったというのは、「どうしたんだ」という感じがしますよね。
国が今、災害の大変なタイミングで内紛というのが続いてしまうと見え方もよくないし、実際の悪影響というのも、どうしても政治を前に進めるうえで出てきてしまうと思うので、早めの解消をお願いしたいのですが、しっかり検討したうえで早めに上手くいってほしいですね。
藤森キャスター:
政治刷新本部、中間とりまとめ、国会が始まる前にまとめられるのか。19日、安倍派の議員総会もある。
宮本晴代 記者:
安倍派のほうは安倍派のほうで紛糾すると思います。なのでもう、おっしゃるとおり震災対応はやらなくてはいけないんですけれども、自民党、永田町の目は今こっちを向いているということですね。














