岸田総理は自らが会長を務めていた岸田派を解散する方針を固めたことがわかりました。ただ、自民党の幹部たちは「根回しは全くなかった」と話していて、党内は大混乱となっています。

自民党幹部「こんなので派閥解散されたらたまったもんじゃない」

岸田総理
「宏池会(岸田派)を解散することを検討しております」

政治資金パーティーなどをめぐり、岸田総理が2023年12月まで代表を務めていた岸田派でも、2020年までの3年間で約3000万円の収支が記載されていないことが新たにわかりました。

政府関係者によると、「岸田総理は岸田派を解散する方針を固めた」ということです。

また、関係者によると、東京地検特捜部は当時の(岸田派)会計責任者を19日にも立件する方針を固めたということです。

岸田派は18日、3年分の収支報告書の訂正を届け出ました。

岸田派のコメント
「記載漏れが生じたことについて、深くお詫び申し上げます」

突然の総理の発言を受けて、ある自民党幹部は不快感を示しました。

自民党幹部
「こんなので派閥解散されたらたまったもんじゃない、迷惑だ」

岸田総理は、事前に他の派閥幹部に伝えていなかったということです。

一方、自民党の安倍派は、政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受け、19日にも議員総会を開催する予定です。

また、議員総会を前に、オンライン参加も含め20人以上の中堅・若手議員が参加し「派閥の幹部に、我々に対してもきちっとした報告や説明を求めたいという話をした」ということです。

参加者の1人によりますと、「派閥の幹部はけじめをつけるべきだ」「派閥そのものを解消するべきだ」などの意見が出たということです。