1月18日は、赤ちゃんが誕生して初めてつくる「初ムーチー」を祝おうと、自宅で手作りしたお宅もありました。与那原町の儀間さん宅を取材しました。
「やろうね、お祝いね!」

与那原町の儀間良子さん(82)のお宅。ことしは、良子さんの孫、千仁さんのもとに誕生した初めての曾孫、秀迅くん(11か月)の初ムーチーです。
儀間良子さん
「記念のムーチーだから、どうしても一緒にやりたいという気持ちだった」

親戚中に配るため、黒糖や紅いも味など、100個を目指して作ります。
母親の千仁さんにとっては、初めてのムーチー作り。おばあちゃんに習いながら、見よう見まねで作ります。
儀間良子さん
「慌てて心を込めないと、雑な餅になる」
男の子が生まれた家庭では、力持ちになるようにと、通常より大きなムーチー、力ムーチーをつくり、健康を祈願する習わしがあります。

美味しく出来上がるコツは、丁寧によく捏ねること。
儀間良子さん
「男の子は、特に”力”強い子になってほしくて、お餅食べて頑張ってよ」
秀迅くんの祖母 大田ひとみさん
「寒い日に小さい頃、カーサ(葉)を井戸で洗わないといけないということが私にとってはすごく印象深かった」

昔を思い出しながら初ムーチーを蒸すことおよそ20分。サンニンの葉の良い香りが広がってきました。
千仁さんが味見をしてみるとー
「おいしい!」

出来上がると、さっそく1つを欄間に。これも子どもの健康を祈願する習わしで、子どもの年齢の数だけムーチーを提げる「さげムーチー」です。
秀迅くんの祖父 大田守昭さん
「すくすくと力強く育てば良いことですよ。それだけです」
母・千仁さん
「とにかく健康で、ちょっとの病気には、へこたれない負けない強い子になって欲しい」

4世代で迎えた初ムーチー。秀迅くんの健やかな成長を願う気持ちととともに、たくさんのムーチーがサンニンの葉に包まれていました。