石木ダム計画をめぐり長崎県の大石知事は13日、佐世保市と川棚町で ”ダム推進派” の住民らと初めて意見交換し、『計画通りダム建設を進めていく姿勢』を明確にしました。

川棚町で大石知事と面会したのは『石木ダム建設促進 町民の会』のメンバーらおよそ20人です。

大石 賢吾 長崎県知事:
「石木ダムの早期完成に向けて、川棚町 及び 佐世保市と一体となって、事業の推進に全力を注いでまいる覚悟でございます」
今日の会合で住民らは、川棚川流域で起きた洪水被害を例に挙げ『ダムの早期完成』を訴えました。
会場にはかつてダム予定地に住んでいた住民の姿もありました。

移転住民 朝長 一信さん:
「移転して20年前後になりますから、計画通りに造ってくださいということで伝えました」

大石知事は就任直後、ダム建設に反対する住民と面会。共に現地を歩くなど、これまでの知事には見られない行動をとり「今後も話し合いを重ねたい」としていました。
大石 賢吾 知事:
「治水の面また利水の面から、このダムの必要性という事は、これまで繰り返し述べてきた通り。しっかり ”早期完成を目指していく” ということが私の姿勢でございます。現地の方々のご理解を得る努力は引き続き続けていきたいと思います」
大石知事は佐世保市でもダム推進派の団体と面会。「2025年の完成を目指す」と明言しており、今後、反対住民との話し合いが難航することも予想されます。