2024年は、世界50の国と地域で大型選挙が実施される選挙イヤー。
中でも注目されているのが11月のアメリカ大統領選挙。混迷する世界情勢にどんな影響を及ぼすのか。
出口見えない2つの戦争 ウクライナ侵攻とイスラエル・ガザ紛争

2月に3年目に突入するロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナ軍による2023年6月以降の反転攻勢は事実上の失敗に終わり、国力に勝るロシアの大規模な無差別攻撃にさらされた。国連によると、無差別攻撃による民間人の犠牲者は1万人以上に上る。

ゼレンスキー大統領は1月5日に「今年を耐え抜くことは戦争に耐え抜くことを意味する。重要かつ決定的な時期だ」と声明。ロシアの猛攻を許した原因の一つに、欧米からウクライナへの武器供与の遅れがある。

そして2023年10月の戦闘開始から3ヶ月となるガザ地区。これまでの死者は2万3210人家屋の7割が破壊されたとしている。
1月9日、ネタニヤフ首相と会談したブリンケン国務長官は…

「一刻も早くこの戦争が終わって欲しい。あまりにも多くの命が失われ、痛みが生じている」
出口の見えない2つの戦争に奔走するアメリカ。

アメリカではこの秋、こうした世界の流れを変えうる選挙が行われる。
米大統領選、世界を大きく左右

バイデン大統領「プーチンを止めなければ自由が危険にさらされる。力で奪おうとする者があらゆる場所で出てくるだろう」

トランプ前大統領「私が大統領だったら、ロシアは侵略していなかった。ハマスだって同じだ。大統領職に戻って、最初にやることは、強さで平和を取り戻すことだ」

11月に実施されるアメリカ大統領選挙。現時点の注目は、野党共和党の候補者に誰が選出されるか。

最新の世論調査で6割以上が支持するトランプ氏に、元国連大使のニッキー・ヘイリー氏、フロリダ州知事のデサンティス氏が続く。
共和党の候補者指名争いは1月15日のアイオワ州から始まる。