大きな屋根は、ただ乗せてあるだけ…
今回の地震でどのような被害が出たのか特別に合掌造りの屋根裏を見せてくれました。
合掌の宿 庄七 池端良公さん:「こういうのがしっかり縛ってあったのが、今回のでゆるゆるになったとか」「これ、昔からの縄なんですよ。煙でいぶされて、触ってみればわかるんですけど、かんかんなんですよ」

今回の地震では茅を屋根に固定させる荒縄(あらなわ)がゆるんだり、切れたりする被害がありました。
合掌の宿 庄七 池端良公さん:「これ切れちゃった。あとこれ…。もう緩んじゃっているから、これは取り換えですよね。何か所か緩んでるんだけど、こういう風にして無理がかかって…」


集落では屋根が崩れたり、落ちたりして崩壊する家屋はありませんでした。

記者:「安全性としては?」
合掌の宿 庄七 池端良公さん:「問題ないですね」「強いんです。免震構造。合掌造りというのは、乗っているだけ屋根が。なんでこんな風になっているかというと、横からの風とかでも、こう揺れても戻りやすい」
強さの鍵は大きな屋根にありました。実は、柱や梁に固定されることなくただ乗せてあるだけなのです。

