暖冬による雪不足で岡山県北部にある二つのスキー場がいまだオープンできていません。地域の観光業に与える影響も大きくスキー場関係者は恵みの雪を待ち望んでいます。

(秋庭貴泰記者)「例年だと多くの客で賑わっているはずのゲレンデですが、現在人の姿はありません」

真庭市蒜山高原のひるぜんベアバレースキー場です。

先月(12月)16日のオープン予定日から1か月が過ぎましたが、暖冬による雪不足でいまだ営業ができない状態です。

(グリーンピア蒜山 杉村昌彦施設長)「気温がすごく高くなるんで、11月ぐらいの気温になったりするんで(積もっても)すぐ溶けてしまいます」

現在の積雪は2センチ。安全な走行には40センチ以上の雪が必要だといいます。レジャー客の減少は地元の宿泊施設や飲食店に与える打撃も大きくスキー場の関係者は寒波を待ち望んでいます。

(グリーンピア蒜山 杉村昌彦施設長)「雪が降らなかったら。冬の蒜山は全然お客さんが来ないので、ちょっと困っている状況です」

鏡野町の恩原高原スキー場も先月23日にオープン予定でしたが、雪不足で営業ができていません。

一方、新見市のいぶきの里スキー場は一日でおよそ160トンの雪が作れる人工造雪機のおかげで先月19日にオープン。4コース中1本のみ走行可能となっており雪不足に悩まされながらも営業を続けています。