プロ野球12球団監督会議が16日、都内で行われ、巨人・阿部慎之助監督(44)、ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)、楽天・今江敏晃監督(40)の新監督も加わり2024年シーズンのルール確認、検討事項が話し合われた。

座長を務めた最年長の阪神・岡田彰布監督(66)は昨年から口にしていた提案を提言した。ひとつは安打か失策かの記録を決めている公式記録員について「スタンドの上の方からしか、あんまり見れない。例えば甲子園でも、広島は土のグラウンドなので少しのイレギュラーバウンドとか、そういうのも分からない部分もある」と問題提起した。

「現場の意見として去年、おととしとシーズン最多安打が2人同時達成となった。最終的に143試合の中での積み重ねなんですけど、たとえばエラーが内野安打になった。その1本が最終的にヒットになっていたかもわからない。そのぐらい選手はシビアにタイトルに向かって頑張っているので。グラウンドに降りてきてコミニュケーションをとるとか。そういう風にしてほしい。自分の選手時代は記録員の方から今日のグラウンドはどうだと会話をした記憶がある」と自身の経験を語った。

そして、ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)は「MLBでは大谷翔平選手が常に打席のチェックをしているじゃないですか、そういうのはどうなのか」とメジャーで主流となりつつあるタブレット端末などをベンチに持ち込めないかと提案。これに座長の阪神・岡田監督は「大谷選手なんかがベンチ帰ってきて後ろに座ってタブレットを見ているそういう姿は見たことがある。でもいきなりOKとかじゃなしに検討事項として、これから話し合いの中で検討していく」と前向きな意見を述べた。

さらに1月1日に起こった“能登半島地震による災害”の被災地支援のため、NPBと12球団で日本赤十字社を通じて義援金1億円を送ることを決定。また被災した北陸地方の富山アルペンスタジアムで復興支援として2026年のオールスターゲーム開催も決まった。