能登半島地震の発生から2週間。第一陣として現地で給水車による支援にあたった大分市上下水道局の職員が被災地の過酷な状況を語りました。

大分市上下水道局では15日、災害支援の第一陣として石川県に派遣されていた職員4人が無事、活動を終えたことを報告しました。

4人は1月6日に大分市を出発。フェリーで大阪を経由し、断水が続く能登町に陸路で到着しました。第一陣で隊長を務めた首藤正栄さんは被災地の状況を振り返ります。

(大分市上下水道局・首藤正栄さん)「電柱が傾いていたり、塀が倒れていたり、道路もマンホールが浮き上がっていたりしたところもあったので、過酷な現場だなと」

大阪から11時間以上かけて能登町に着いた4人。首藤さんは給水支援にあたる中で、気丈に振る舞ってくれる被災者から逆に元気をもらったと振り返ります。

(大分市上下水道局・首藤正栄さん)「すごく疲労はしているんだろうなと、それでも声を掛けてくれて『大分から来てくれたの』と感謝されて頑張ろうという気になった」

5日間にわたって支援活動した首藤さん。今回の経験で今まで以上に防災・減災の必要性を感じています。

(大分市上下水道局・首藤正栄さん)「これが大分で起きた時にどれくらいの状態になるのか考えると怖くなった。初期対応ができるかが今後の課題になるかなと」