自動車メーカーのダイハツ工業が、不正なデータを使って国の認証を取得していた問題について、モビリティジャーナリストでモータージャーナリストの森口将之さんに、どういう不正が行われていたのか、その背景や今後の影響、過去の自動車産業の不正問題について、SBSラジオ『IPPO』パーソナリティの青木隆太アナウンサーが聞きました。

青木:今回大きな問題となったダイハツ工業ですけれども、どんな企業ですか。

森口:歴史は結構長く、1907年に発動機製造株式会社という名前で創業しています。しばらく経って3輪のトラックを開発し、これが「大」阪の「発」動機っていうことで「ダイハツ」という名前をつけて発売されたというのが、名前のルーツです。60年代になって4輪車を作って、その後トヨタと提携してトヨタの子会社になって、2016年に100%の完全子会社になりました。日本以外に東南アジアにも工場があって東南アジア向けの車種も造っているという感じになっています。

青木:トヨタの関連ということで、てっきり愛知県ゆかりなのかなと思ったんですけど、ルーツは大阪なんですね。

森口:このダイハツというのが「大」というのは大阪の「大」という字なので、今でも大阪に本社があります。