岡山県真庭市で地元の魅力を海外に発信するための、ユニークなかるたが完成しました。その名も「真庭ふるさとカルタ英語版」です。


(日本語版)「悠久の時を刻んだ醍醐の桜」
(英語版)「Daigo cherry blossoms, stood there for a long long time.」

「真庭ふるさとカルタ英語版」の完成が、太田市長に報告されました。

地元では「ハンザキ」とよばれる天然記念物のオオサンショウウオは、「giant salamander」


蒜山地域の特産品、蒜山大根は「Hiruzen Daikon radish」。真庭市の地域性の高い題材が数多く取り上げられていて、観光で訪れた外国人のお土産にピッタリです。

(真庭市社会教育委員会議 三船昌行議長 かるたの企画者)
「母国に帰られてからジャージー牛がいたよとか、きれいな桜があったよとか、紹介してもらえたらいいと思います」

このかるた、もともとの日本語版は、地元の子どもたちに「郷土愛」を育んでもらいたいと制作されました。

(真庭市社会教育委員会議 三船昌行議長)「真庭の良さを今住んでいる子どもたちにしっかり知ってもらいたい」

進学などでふるさとを離れても再び戻ってきてほしいという願いが込められていました。

温かみのあるイラストは市の職員が手書きしたもの。地元有志の協力で2020年に完成し、市内の図書館や小中学校に配られました。

そして、この日市役所では、市長も参加し英語版による即席のかるた大会が…。
翻訳したのは、英語が堪能な市の臨時職員の石井さん。今回の英語版の制作にはさまざまな苦労があったといいます。


(英訳を担当・真庭市臨時職員 石井晶子さん)「日本語のカルタ46文字をアルファベット26文字に直さないといけないので、同じアルファベットを2度使うことで日本語版と同じ枚数に調整しました。」

さらに単語の少ない「X」や「Z」は英語にするのが大変だったそうです。

「蒜山の 花鳥風月 雪恋まつり」
「X'mas is over, look forward to enjoy the natural beauty of winter at the Snow Festival in Hiruzen.」

(真庭市社会教育委員会議 三船昌行議長)「日本語版も隣に置いてもらって、この言葉がこういう風に訳されるんだなと比べながら、遊ぶのも面白いかなと思います」

真庭市ふるさとカルタの日本語版と英語版は真庭市の印刷会社で販売しているということです。