また、県内の学校に出向き講演し、子どもたちにも自身の経験を伝えてきました。

大村智 博士:世界どこへ行っても成功した人はみんなすごい失敗している。失敗の中で生きてきて成功につながる。失敗するからやめようなんて思っちゃダメ。どんどん挑戦してください。

伝えているのは失敗を恐れず挑戦すること、そしてピンチをチャンスに。
それはかつての経験を基にした言葉です。

大村さんは1970年代に資金難から自身の研究室が一度、閉鎖されそうになったことがありました。

そこで思いついたのが、産学共同研究にして企業から資金の支援を受けること。今では当たり前の形になっています。

大村さん:
何も楽をしていれば良い方向になるんじゃなくて、必ずターニングポイントは苦しい時、ピンチの時に現れる。
あの時はと後になって言っても仕方ない。大変だと思う時が一番良い方向に進む原点になるよと。その繰り返しだったような気がします。