2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した韮崎市出身の大村智さん88歳。
大村智さん:
あっという間に米寿だとか言って終わって90を目指しているところだよ。
今年は大村さんにとってゆかりの人が、私たちにより身近になる年です。

大村さんは長年「近代日本医学の父」と呼ばれる北里柴三郎が設立した北里研究所で研究を続けてきました。
その北里柴三郎は2024年7月から発行される新しい1000円札の肖像に採用されるのです。

(Q. 北里先生の描かれているお札を多くの人が見るわけですが)
大村さん:
良い人物を選んでくれたなと思って嬉しくて。7月というと丁度私の89歳になる月なんですよね。そんな事と合わせて今楽しみにしているんですよね。
2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞してから9年。今は若手研究者の育成に力を入れています。

大村さん:
研究は私が育ててきた若い研究者、優秀な研究者が大勢いますから、もう全く任せておいて良いと思う。
ただそういう研究者たちにも研究だけでなくて、本当に人間というものはこうなければならないということも勉強してほしいと思っています。
そういう意味でその方面なら私も少しは役に立つかなと思う。

指導するときに大村さんが大事にしているのは“言葉”。
メモ帳やノートを持ち歩き、気になった言葉を書き留めて伝えています。