来月、RBCで放送される琉球歴史ドラマ「阿麻和利」。主演の阿麻和利役を演じるのは、うるま市出身の注目の俳優、佐久本宝(さくもと・たから)さんです。高校時代に現代版組踊で阿麻和利を演じ、自身の人生を大きく変えた役を再び演じる思いを聞きました。

佐久本宝よりも阿麻和利で生きてきた時間の方が長かった

俳優 佐久本宝さん
「別に家じゃないけど『ただいま』って帰ってきたなって、お家に帰ってくるより、ここに帰ってきた時の方が、帰ってきた感が強い」

うるま市出身の俳優、佐久本宝さん(25)。来月、放送の琉球歴史ドラマ「阿麻和利」で主演の座を射止めました。

俳優 佐久本宝さん
「ここで、合戦のシーンをしたんですけど、本当にエキストラさんが何十人も集まって、ここで、皆でやった合戦のシーンは、一連のシーンなんですけど、めちゃくちゃかっこいいんじゃないですかね」

15世紀、現在のうるま市にある勝連城の按司として、地域に繁栄をもたらしたと伝えられる「阿麻和利」。佐久本さんが、地元の英雄「阿麻和利」を演じるのは、実は今回が2度目です。

うるま市の中学・高校生で作る現代版組踊「肝高の阿麻和利」で、主演の阿麻和利役を3年間、務め上げました。

俳優 佐久本宝さん
「学生生活、佐久本宝で生きてきた時間よりも“阿麻和利”で生きてきた時間の方がすごく長かったような気がする」

「阿麻和利という人を演じる時に、とてもかっこよくて、カリスマ性があって色んな人から慕われていて、阿麻和利様を演じる機会がなかったら、僕は今どうしているかも想像つかないくらい。今役者やっていないと思いますし」

阿麻和利役との出会いが大きな転機となり、本格的に俳優の道へと入った佐久本さん。スクリーンデビューした2016年公開の映画「怒り」では、アカデミー賞新人俳優賞を受賞します。

俳優としてステップアップしていくなかで、今回7年ぶりに阿麻和利役のオファーを受け、改めて思いをめぐらせました。