日本には個人や企業、団体などが手がけるスーパーヒーロー=「ご当地ヒーロー」が数多くいます。岡山・香川でも20以上いるといわれるご当地ヒーローですが、岡山に新たなヒーローが見参しました。
その名も「御伽戦記(おとぎせんき)モモセイバー」生み出したのは41歳の男性です。
■情報提供者に会ってみると


ちょんまげに…桃のベルトその名も「モモセイバー」。ご当地ヒーローの情報を提供してくれたのはこちらの男性です。

(記者)
「モモセイバーって今どこにいるのですか?」

(男性)
「今日もうすぐここに来ると彼と約束をしていたので、あの辺だと思うのですが、呼んできます」
待つこと約20分…
■そして新ヒーローは現われた


(記者)
「あ!」「モモセイバーさんですか?」

(モモセイバー)
「おう!」

「岡山のヒーロー御伽戦記モモセイバーだ!桃成敗!」
この声、さっきどこかで聞いたような…
(記者)
「岡山のご当地キャラクターということでいい?」

(モモセイバー)
「ご当地キャラクターで大丈夫だ。岡山は日本の中でもとても素晴らしいところだとこのモモセイバーが伝えていきたい」
そう伝えると颯爽と去ったモモセイバー。
■情報提供者=モモセイバーの生みの親=高見さん

(男性)
「はあはあはあ…あれ?モモセイバーさっきここに来ませんでした?」
(記者)
「さっきいましたよ」

(男性)
「いました?あれ?おかしいな?」

実はこの男性モモセイバーの生みの親。高見弘明さん(41)です。


(高見弘明さん)
「生まれ育った場所が自分の好きな場所なので岡山で目立つ活動がしたいなと。岡山と言えばやはり桃太郎だと」
■約1年かけて完成させた最高傑作のヒーロースーツ

仕事をしながらヒーロースーツを制作する高見さん。最高傑作だというのが約1年かけ完成させたモモセイバーです。


(高見弘明さん)
「人から愛されるようなデザインにしたいなと、無表情っぽいものよりは目を付けて可愛らしい感じにもして」
10年で世に生み出したヒーロースーツは10体。

(高見弘明さん)
「絶妙に角度をつけながら組み合わせることで一枚の板が丸いヘルメット状になっていく」
なぜヒーロースーツを作り始めたのでしょうか?

(ヒーローショー)
「俺は絶望などしない!」


もともと役者志望だったという高見さん。演技の幅を広げようと東京で8年間、ボランティアで自作のスーツによるヒーローショーを開いてきました。


(高見弘明さん)
「ヒーローショーの仕事をするようになって楽しくて、自分で作るもの楽しくて俺が作るものがかっこいいの、正解だぞくらいな感じ。自分の中にある『かっこいい』を信じて作っている」
■そして「モモセイバー」が誕生した!胸に秘めた思いとは

そしてふるさとへ帰った今生まれたのがモモセイバーです。

(こども)
「なんかすごい…」「かっこいい」

まだまだ知る人ぞ知る駆け出しヒーロー。これからたくさんのファンや仲間を作っていきたいと言います。

(モモセイバー)
「モモセイバーの元気で明るいパワーをみんなに届けてみんなを笑顔にして、みんなで楽しんでいきたいな」

スーツの中には正義の心とふるさとへの熱い思い。きょうもどこかで・・・モモセイバー!

(高見弘明さん)
「岡山と言えばこのキャラでしょと思っていただきたいし、愛されるようなヒーローであってほしい」

「あ、桃成敗!」