6日に浦添市の国道で起きた交通死亡事故。現場では亡くなった2人を悼む人の姿が見られました。
事故現場では現在歩道橋をかけるための工事が行われていて、取材を進めるとドライバーからは「車道と歩道が区別しづらい」などの声が上がっていたことが分かりました。

浦添市の国道58号を那覇向けに走行していた軽乗用車が、仮設の歩道に進入し、ネパール人の夫婦をはね、死亡させた事故。夫婦は、沖縄で働く息子夫婦のもとに生まれた孫と会うために、ネパールから訪れていたといいます。
事故後、現場には花束が手向けられ、沖縄に伝わる魔よけのサンを備える人の姿などが見られました。
浦添市民
「いわゆる魂をサンに込めて。これは私が編んで来たものです。あってはならないことが、きのう起きたということで、せめてもの慰めとして、サンを捧げようと訪ねてきた」

一方で、普段から仮設歩道を通る男性からは、“歩道か車道かわかりづらいのでは?”という指摘もー。
近隣の会社に勤務する人
「信号があるので一番左の道に入っていいと思ってしまう。ここから左に曲がれると錯覚すると今になって思う」
事故現場は歩道橋を建設するための工事が行われていて、暫定的に歩道は通行禁止になっています。

そのため、本来第一通行帯である道が仮設の歩道に、本来第二通行帯である道が第一通行帯になっています。そのため、ドライバー目線では、仮設の歩道と車道の区別がつきにくいようにも見えます。
近隣の会社に勤務する人
「(第一通行帯の)路面の矢印はまっすくですよね。矢印が。左折の印はない。だから、仮設の歩道に入る可能性がある」
左折も出来る交差点ですが、暫定的な第一通行帯には左折の表示はありません。当時は仮設の歩道を左折帯の車線と見誤りかねない状況だったといいます。

事故を目撃したネパール人留学生
「私は見ている。ここで(衝突した)。心配です」
浦添市民
「工事が長期にわたっていて、どんな事故が起きるか分からない」
事故の現場となった仮設歩道の手前には現在、自動車の進入を防ぐためとみられるガードパイプが設けられていますが、早急な事故原因の究明と再発防止策が求められます。