能登半島地震の被害が次々と明らかになっています。富山県内では建物への被害が704棟、ホテルや旅館の宿泊キャンセルが9000人に上っています。半数以上の宿泊施設から被害状況の報告がまだ得られていないため、今後も影響は拡大する見込みです。
富山県によりますと7日午後1時までに確認された県内の建物への被害は704棟。
このうち全壊は16棟、半壊は22棟で、すべて氷見市で確認されています。
また、一部破損は376棟、損傷の程度などが分かっていない未分類は290棟に上っていて、未分類のうち158棟は高岡市の住宅です。
けが人の数はあわせて41人。うち重傷者が富山市で2人、射水市で1人です。死亡や行方不明者は今のところ確認されていません。
断水は少しずつ復旧していますが、まだ氷見市の5100世帯、小矢部市の28世帯で断水が続いています。今回の地震の影響は宿泊業にも…。
県ホテル・旅館生活衛生同業組合によりますと、7日午後1時までに報告があった県内のホテルや旅館の宿泊キャンセルは9000人で損失額は1億2千万円に上るといいます。
同組合は県内およそ100の宿泊施設に被害状況のアンケートを実施しましたが、まだ59の施設から返答がないため、キャンセル数や損失額は今後大幅に増える可能性が高いとみています。