能登半島地震で石川県珠洲市の住宅に取り残されていた高齢男性を、44時間ぶりに救助した神奈川県警の派遣部隊が会見し、当時の状況を明かしました。

神奈川県警 第2機動隊 吉田聡警部補
「(私の)手を強く握ってくれたときに、絶対に助けるという気持ちがさらに一段と強くなった」

5日夜、神奈川県警本部で記者会見したのは、広域緊急援助隊として石川県に派遣されていた神奈川県警の特別派遣部隊です。

この部隊は今月3日午後0時20分ごろ、珠洲市内の倒壊した住宅に崩れた瓦屋根の隙間から入り、取り残されていた80代の男性を44時間ぶりに救出しました。

救助にあたった隊員によると、住宅に向かって声をかけると、男性のかすかな声が聞こえたものの、救助のために残された時間は少ないと感じたといいます。

当時の状況を「『もし、がんばって生きているのであれば、手を握って下さい』と言うと、私の手を強く握ってくれたのが印象的だった」と振り返りました。

また、道路が寸断されている場所が多く、途中からヘリコプターでの移動になったことから、重機を現地に持ち込めず、倒壊した住宅を持ち上げるような作業ができなかったということです。

さらに、元日に起きた地震だったため、住人に加えて親族が帰省している住宅が多く、全員の無事を確認するのに時間を要したといいます。

特別派遣部隊は警備部の機動隊や即応対策チームなどおよそ30人で構成され、地震発生直後の1日に出発し、2日午後から4日まで、現地で救助活動を行いました。