消防の仕事始めの儀式「出初式」。新春恒例の行事ですが、宮古島市では少し珍しい「海の出初式」が実施されました。

宮古島海上保安部が1月5日に平良港で行ったのは「海の出初式」です。
はじめに、今月2日に羽田空港で起きた事故で亡くなった職員へ黙祷が捧げられました。

職員らを前に、宮古島海上保安部の福本拓也部長は「一人一人が自覚と使命感を持ち、それぞれが成長できる一年にしてもらいたい」と訓示しました。

このあと巡視船「はりみず」の潜水士4人が、船の上で新年の決意を述べました。

「昨年度は年男として、ウサギのように1歩ずつ成長して参りましたがことしは辰年!辰のように大躍進の1年にしたいと思います」

「宮古ブルーは『はりみず』が守ります。巡視船はりみずが常に海難の最前線に立つ(辰)パワー」

決意表明のあと潜水士たちは次々と船から海へと飛び込み、決意を新たにしていました。

このほか日々行なっている訓練も披露され、海の安全安心の実現に向けて気を引き締めていました。

かわって宜野湾市では消防出初式が行われました。

消防職員と消防団員およそ100人が参加し、消防団による放水訓練や地震を想定した消防職員による総合訓練などが披露されました。

宜野湾市消防本部によりますと、去年1年間、管内では46件の火災が発生したほか救急車の出動が5331件あったということです。

参加者は災害のない1年を祈願しながら防災への決意を新たにしていました。