甚大な被害が出ている能登半島地震の被災地を支えるため、5日午前、鳥取県から石川県に向け支援物資が出発しました。

支援物資は、被害を受けた屋根などを覆うためのブルーシート5000枚です。県の備蓄からトラック1台に積み込まれ、石川県七尾市に運ばれます。

鳥取県は、関西広域連合が自治体ごとに割り振る支援で、揺れが最も大きかった石川県志賀町の担当となり、現地のニーズを把握して速やかに支援に結び付けるための連絡員2人も派遣されます。

出発式では、平井知事が道路事情も悪い中だが任務を全うしてほしいと激励しました。

鳥取県 平井伸治 知事
「現地の状況に即して一番必要な支援を届け、人を送り込んで、しっかりと生活の立ち直り、地域の復興を支えていきたいと思います」

鳥取県は、建物の応急危険度判定士などの派遣の準備も整え、被災地を支えていくことにしています。

なお、石川県によりますと、企業や団体からの物資の支援について、県は、まずは石川県厚生政策課に連絡するよう求めていて、現地への直接の搬入は、交通渋滞などで救命活動などの妨げとなる場合があるため、遠慮してほしいとしています。

また、仕分け等の手間を考慮し、個人からの提供は受け付けず、義援金等を検討してほしいとしています。