富山県は3日正午の災害対策本部会議で、富山県内の人的被害は36人が重軽傷で家屋の倒壊などの建物の被害は合わせて57件にのぼることがわかりました。亡くなった人や行方不明となっている人は確認されていません。

家屋の倒壊などの建物の被害は合わせて57件です。内訳としては全壊が2件、一部損壊が7件、未分類が48件です。火災は5件が報告されています。

【避難所など】
3日午前10時半時点で開設中の避難所は県内43か所で避難者の数は490人。前日の午後6時時点と比べて、避難所の数は3分の1程度に減り、避難者の数も277人減りました。

【断水】
地震発生直後からの発生した断水は一部が復旧しましたが、3日午前10時半時点で以前、県内の約15200世帯で断水が続いています。なかでも氷見市では3日午前11時時点で約10000世帯で断水が続いています。

応急の給水場所は以下の通り設置されています。

・高岡市5か所(伏木小学校、伏木コミュニティセンター、古府小学校、太田小学校、伏木曳山山倉)
・最も断水が多い氷見市は、新たに旧灘浦小学校でも給水がはじまりあわせて8か所(北部中学校、十三中学校、西の杜学園、海峰小学校、芸術文化館、氷見市役所、教育文化センター、旧灘浦小学校)
・小矢部市(埴生公民館、岩尾滝くつろぎ交流館)

【電力】
北陸電力送配電によりますと、現在県内では停電は発生していません。七尾大田火力発電所1号機・2号機に加えて、富山火力発電所も停止しているが、安定供給に問題はないとしています。

【中小企業の支援】
地震の影響を受けた県内中小企業の支援するため、県は緊急相談窓口を設置しました。
「能登半島地震に対する緊急相談窓口」
場所:県庁内東別館3階 県商工労働部地域産業支援課内(県庁東別館3階)
連絡先:076-444-3248 (対応時間:午前9時~午後5時)

【気象情報】※3日正午時点
富山地方気象台によりますと、3日は低気圧が日本海に発生し東に進み、その後4日にかけて上空に寒気が入り、大気の状態が非常に不安定となる見込みで、県内では3日から4日にかけて曇りや雨となり、雨量が多くなった場合は、大雨警報を発表する可能性があるとしています。
「雨の予想」
・3日から4日にかけて予想される1時間降水量 多い所で15ミリ
・3日正午から4日正午までに予想される24時間降水量 多い所で40ミリ
・4日正午から5日正午までに予想される24時間降水量 多い所で50ミリ

富山地方気象台は、3日夜遅くから4日昼前にかけて土砂災害に注意・警戒し、低い土地の浸水や河川の増水に注意。3日夕方から4日昼前にかけて落雷や竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけています。