震度6強を観測した石川県輪島市にいるTBSスタッフの井桁さんの報告です。
TBSスタッフ 井桁永介:
突然揺れを感じてから5、6時間が経過した輪島市内は、あたり一面、家が潰れ、道路が盛り上がり全く通れない。壁が全て崩れている。そういった光景があちらこちらにあります。
そして夜9時を過ぎて、輪島の朝市というところに来ましたが、そこで今火事が起きています。最初は煙がかなり立ち込めているなという程度でしたが、今はもうオレンジ色の炎が20メートル、30メートルと大きく、立ち上っています。
今消防隊が活動しているのですが、なかなか近づけないのか、もしくは消火活動の水が足りないのか、難航しているそうです。
午後8、9時くらいに見たときと比べて、どんどん範囲が広くなっていて、周辺の住民たちは、その火がどこまで広がるのか、非常に心配しています。
現地は非常に寒く、外に出て行く人は少ないのですが、皆さん身を寄せて、毛布にくるまりながら、避難所にいたり、停電の暗がりの中、心配そうにしている人が多く見かけられます。
ーーこの段階でどのようなものが必要でしょうか。
TBSスタッフ 井桁永介:
まず断水をしているので、水が使えない状況です。そのためトイレに行けない、飲み物の確保が難しいというのがあります。
あと、情報がほとんどないので、インターネットを使おうにも、携帯の電池が足りなくなるのを心配してなかなか使いづらい。
見たところでなかなかすぐ、今どういう状況なのかわからない。最初は避難所がどこにあるのかもわからない状況だったので、情報が足りないです。
また食料が、今の段階では無いですね。地震発生からまだ何も食べてないのすが、そういう状況の方は多いのではないかと思います。
ーー住民の方の混乱ぶりなどはいかがでしょうか?
TBSスタッフ 井桁永介:
地震発生当初、皆さんすぐ外に出て、そして津波が来るのではないかと心配して、高台に逃げました。逃げた先では心配そうに情報を確認しながらも、皆さんそれぞれが助け合っていました。
そして、夜になってくると、だいぶ落ち着いてきていて、ご自宅に戻られる方がいる一方で、ご自宅が被災して、どうしたらいいのか困っている方もいらっしゃいます。