■第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会・決勝(7日、ノエビアスタジアム神戸)
全国高校女子サッカーの決勝が行われ、藤枝順心(東海1/静岡)が十文字(関東2/東京)を3ー0で制し、2年連続7度目の優勝を果たした。
同校の連覇は2度目で、2度の連覇達成は常盤木学園(宮城)以来、史上2校目となった。さらに昨年のインターハイも制した藤枝順心は初の“2冠達成”を手にした。
2年連続で同一カードの決勝となり、藤枝順心は立ち上がりから激しいプレスでボールを奪い、前線へ積極的に攻めていくと、前半4分に早くも先制ゴール。敵陣中央から高岡澪(3年)が右サイドへスルーパスを送ると、走り込んだ辻澤亜唯(3年)がシュートを放ち、キーパーが弾いた球を久保田真生(3年)が押し込んだ。
以降は攻守が入れ替わり、十文字は34分、右サイドで裏に抜け出し今大会3得点の三宅万尋(3年)が強烈なシュートを放ったが、キーパー正面。藤枝順心は39分に植本愛実(2年)がシュートも抑えられ、その後、CKからチャンスを作るも2点目を奪えず。両チームともに拮抗した展開が続いた。
だが、前半終了間際に、藤枝順心はロングボールから辻澤が裏に抜け出し、スピードに乗ったドリブルでゴール前に迫るとそのまま右足でシュートを放ち、貴重な2点目を奪った。
後半は両チームともに交代なし。追いつきたい十文字は序盤に左サイドから裏に走り込んだ早間美空(3年)が強烈なシュート、10分には山﨑亜沙(3年)がシュートもバーの上。
後半22分は、十文字・早間の強烈なシュートを藤枝順心・菊地優杏(3年)が防ぎ、さらにこぼれた球からゴール狙われるが菊地が連続のファインセーブ。安定した守備力もみせ、ゴールを割らせず。
藤枝順心は後半31分、途中出場の葛西唯衣(2年)がペナルティーエリアでボールを受けると、キーパーの動きを落ち着いてみながら右隅に決めて3-0。終盤にかけても攻撃の手を緩めず、90分を戦い抜き連覇を達成した。7度目の優勝は歴代最多を更新。
先制ゴールを決めた久保田は「うれしいです。後ろの選手、前の選手みんながたくさん走ってくれたおかげで決められました。優勝することができました。ありがとうございました」と優勝の喜びを語り、2点目の辻澤は「最高です。なかなか点を決めることができず、最後の決勝で決めることができて良かった。スタンドにいるみんな応援ありがとう」と感謝のメッセージを伝えた。
【藤枝順心・今大会の戦績】
1回戦 7-1 vs 神戸弘陵(兵庫)
2回戦 5-0 vs 筑陽学園(福岡)
準々決勝 1-0 vs 神村学園(鹿児島)
準決勝 1-0 vs 大阪学芸(大阪)
決勝 3-0 vs 十文字(東京)














