元日に毎年開かれる実業団駅伝日本一を決める「ニューイヤー駅伝」。日本を代表するトップランナーが群馬に集結。来年は予選を勝ち抜いた41チームは7区間、100キロで男子の駅伝日本一を争います。

そのニューイヤー駅伝で8年ぶり4度目の優勝を目指す、トヨタ自動車陸上長距離部。東京オリンピック代表の服部勇馬(はっとり・ゆうま)選手(30)など、日の丸を背負った選手が多く在籍しています。

その中で今回注目したのは、日本長距離界のホープ太田智樹(おおた・ともき)選手(26)。

(トヨタ自動車 太田智樹選手)
「チームは優勝っていうところを目指している以上、やっぱりそれに見合った走りが必要だと思っていますので」

ことしのニューイヤー駅伝で“18人抜き”

太田選手は1997年10月生まれの26歳。どんなレース展開になってもうまく対応していける走りが持ち味で、中学時代から世代トップを争うほど力を発揮してきました。その太田選手は、今年のニューイヤー駅伝では実力を見せつけました。

3区の13.6キロを任された太田選手は、23位でタスキを受けてスタート。

(実況アナウンス)
「太田が前に出た。9人抜き達成です。23位から9人抜き達成」

勢いは止まらず、怒涛の走りで、気が付けば18人を抜いてチームを23位から5位へ浮上させました。

一気に優勝圏内へ押し上げる力走は、37分40秒で区間賞。去年も15人抜きでチームに貢献してきた太田選手。来年のニューイヤー駅伝でも、その走りに期待度は高まります。

(トヨタ自動車 太田智樹選手)
「いっぱい抜けて楽しいという感じも多少ありつつ、とにかく前(の順位)でタスキつなげたらいいなという感じで、本当前をただ追いかけるという感じです」