東京都選手権水泳競技大会兼国民体育大会東京都代表選考会の最終日が10日、東京辰巳国際水泳場で行われた。6月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)で、五輪・世界選手権を通じ、男子100mバタフライ史上初の銀メダルを獲得した水沼尚輝(25・新潟医療福祉大)が、この日は男子50mバタフライに出場した。

帰国後の練習で左肩に違和感を覚え「ほぼ練習していない状態」だったという水沼。「今の状態では100mは泳げない」と前日の100mバタフライを棄権していたが、「メダル獲得の報告といつもお世話になっている方々のため」と、最終日の50mバタフライに出場。国内凱旋試合となったがタイムは23秒99で結果は4位だった。

快挙達成後初のレースを優勝で飾ることはできなかったが、レース後の囲みには明るい表情で応じた。報道陣から、帰国後何か自分へのご褒美はあったか聞かれると「スシローへ行った。ハンガリーでは生ものを食べられなかったので、帰ってきてソッコーでスシローに行った」と高級店ではなく、人気チェーン店で自身を祝ったと明かした。