3年連続ゴールデン・グラブ賞を獲得した、プロ野球・楽天の辰己選手らが大分市の中学生チームを対象に野球教室を開き、上手くなるためのアドバイスをしました。

12月26日、大分市の大分中学校・高等学校の室内練習場を訪れたのは、東北楽天ゴールデンイーグルスのレギュラー・辰己涼介外野手(27)と21年ドラフト1位の吉野創士外野手(20)です。

2人は大分中学リトルシニアの選手25人に野球教室を開催しました。妻の出身地の大分市で12月17日から自主トレをしており、期間中に室内練習場を借りたことから今回の交流が実現しました。

辰己選手は2021年から3年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得し、今年は130試合で116安打9本塁打とパンチ力のある打撃も魅力の選手です。

バッティング練習では鋭い打球を何度も飛ばし、子どもたちは食い入るように見つめていました。

(大分中学リトルシニア・田邊凰羅主将)「パワーやスイング、打球速度が僕らと違うのが印象的だった。体幹やバランスが強くしっかりしていた。甲子園に行ってその上に行きたいという気持ちになった」

最後には質問コーナーも用意され、こどもの質問に辰己選手は真摯に答えました。

Qバッティングのとき意識してることは?
(辰己選手)「バットと身体は別物。バットという道具をいかに速く強くボールにあてるかを考えて打っている。遠心力を最大にすることを意識してます。シンプルに言うと、バッティングが好きなので楽しむことを大切にしてるね。中学生のときはコンパクトに全力で振ることを意識してたから、そこからやってみてほしい」

Qどんな食生活をしてますか?
(辰己選手)「痩せやすい? 太りやすい? 体を大きくしたい?」
(こども)「大きくしたい」
(辰己選手)「そしたら空腹にならないことを意識しよう。僕は1日5食は食べてる。中学生だから難しいこともあるけど、お腹が空く時間をなるべく減らすようにしてみて」

Q憧れていた選手はいますか
(辰己選手)「イチローさんです。考えて野球をしているところが好き」

Q1日どのくらいバット振る?
(辰己選手)「僕は1~2時間くらいかな。とにかく振ればいいってことじゃない。自分に合った知識を得て、正しいスイングで短時間振る方が良い。質の高い練習をすることが大事」

Q今までタメになった練習はありますか?
(辰己選手)「いろいろあるけど、常に考えて練習すること。何のためにやるメニューなのか、良いフォームでやれてるかを考える」

最後に記念撮影を終えると、熱いメッセージを届けて会場を後にしました。

(辰己選手)「一番年下で12歳の子がいるってことは、最短であと6年でプロ選手になる子もいるかもしれないので、それまで僕も頑張ります。一緒にやりましょう、待ってます」

辰己選手は27日でトレーニングを終え、1月上旬からは愛媛県で吉野選手とともに自主トレを行います。