札幌中央警察署 菊地健司署長(7月24日)
「本日被疑者2名を逮捕しましたので、発表いたします」

 死体遺棄などの疑いで逮捕されたのは、田村瑠奈容疑者(29)と、父親で精神科医の修容疑者(59)。
 翌日には、母親の浩子(61)容疑者も逮捕されました。

 娘の瑠奈容疑者が実行犯、修容疑者は、刃物の購入に付き添い、当日も車で迎えに行くなどしていて、さらに浩子容疑者も計画を知っていたとみられています。
 殺害された男性の頭の部分は、3人の自宅で見つかりました。

 シティ総合法律事務所 中村浩士弁護士
「(家族間だと)自宅などでいつも顔を合わせている間柄で、綿密な共謀、証拠隠滅、口裏合わせが可能になる。事前の想定通りに供述・主張されてしまうと、捜査機関としてはそこを崩しがたい。それぞれが各々を守ろうとすると、真相を、3人の話を聞いてみても捜査機関としては読みづらい」

 両親とひとり娘。取り調べが続いていた8月、ある捜査関係者は、親子の関係をこう表現しました。

捜査関係者
「両親は愛情をもって娘に接していた。それがなぜ、ああなってしまったのか。捜査していて悲しい」