今月19日、アメリカ軍が嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施したことを受け、県は27日に外務省と沖縄防衛局に抗議しました。
パラシュート降下訓練は原則、伊江島で実施することで日米が合意していますが、アメリカ軍は今月19日、県などが中止を求めるなか、およそ3年半ぶりに嘉手納基地で訓練を実施しました。
池田副知事
「嘉手納飛行場における基地負担が一向に軽減されない中、同飛行場でのパラシュート降下訓練を実施することは、周辺住民をはじめ、県民に多大な不安を与えるものであり、断じて許すことができません」
これを受け池田副知事は12月27日に外務省の宮川沖縄担当大使と、沖縄防衛局の伊藤局長を県庁に呼び、直接抗議しました。

外務省と沖縄防衛局は「伊江島補助飛行場が使用できない事情があり、例外的な実施」としたうえで、伊江島補助飛行場の滑走路の早期整備をアメリカ側に申し入れているなどと説明しました。
このほか池田副知事は、今月18日に嘉手納基地を離陸したFー35がパネルを落下させた事故について、実効性のある再発防止策を講じるようアメリカ軍に働きかけることを求めています。