30年続く処理水放出
市内で常磐ものの加工販売を手がける上野台優さん。処理水放出後は、全国から注文が寄せられその数は4倍近くまで増えました。
上野台さん「みなさんに支えられているんだなと改めて思いますし、私もそれに応えられるように、おいしいものをいっぱい作っていかなくてはならないなと思っています」

今後、30年にわたって放出される処理水。上野台さんは、福島の海の幸を守り続けるため、これからも常磐ものの魅力を伝えていきます。
上野台さん「常磐ものはこんなにおいしいんだと全国の人に知ってもらえるような取り組みを、自分たちのできることは限られているが頑張っていきたい。」
福島第一原発では、今年8月から11月まで、3回にわたって処理水が海に放出されました。その量は、合わせて2万3000トンあまりです。構内のおよそ1000基あるタンクの23基分に相当しますが、処理水は、日々増え続けているので放出が終わるまで30年程度かかるとされています。

これまで東京電力は、処理水を海へ流す前にトリチウムの濃度を測る事前分析を行っていましたが、来年2月下旬に始まる4回目の放出からはこうした分析を行わず、今後は「年1回、分析のみ行う」としています。

長期にわたって行われる処理水の海洋放出ですが、その間、漁業関係者は風評という不安を抱え続けることになります。ミスなく処理水の放出を完遂することが、政府・東電に求められています。













