福島県矢祭町で、急病人の搬送活動中に救急車のスライドドアが外れて走行不能となり、搬送が17分遅れていたことがわかりました。
白河消防本部によりますと、24日午後0時すぎ、矢祭町で急病人の搬送要請があり、救急隊が現場に向かいました。
救急隊が、75歳の女性を救急車に乗せた後、後部のスライドドアを開けたところ、ドアのレールの上部が外れ、走行できなくなりました。そのため、別の救急隊に引き継ぐことになり、搬送が17分遅れたということです。
女性は救急隊が接触時、心肺停止の状態で、救命措置を続けましたが、病院に搬送後、亡くなりました。搬送の遅れと死亡の因果関係については、現在調査中ということです。
スライドドアの上部に取り付けられたレールストッパーが脱落していたことが原因で、いつから脱落していたのかや脱落の原因はわかっていません。この救急車は今年9月に車検を受けていて、その際は問題はなかったということです。
白河消防本部では、車検のほか半年に1回の点検を行っていますが、署員による車両の点検や安全管理を徹底し、再発防止に努めるとしています。













