先週の大雪で木が倒れるなどして停電や集落の孤立が相次いだ石川県能登地方では、多くの地域で解消したものの、25日も新たに停電が発生するなど、全面復旧のめどは立っていません。

停電が解消し明かりがついた住宅=石川県輪島市石休場町、25日午前8時ごろ

輪島市石休場町の住宅では24日夜、2日ぶりに電気の供給が再開されました。この家に住む女性は「こたつと電気をつけたい。嬉しかった、感激です」と安どの表情を浮かべていました。

一方、地区にある別の住宅では依然、停電が続いていて、住民の男性は車の中で避難生活を続けています。

停電が始まって3日と話す男性=石川県輪島市石休場町、25日午前10時ごろ

男性は「金曜日の夜から停電になった。電気はまだ3日か4日かかるかもしれない」と話していました。

輪島市によりますと、25日朝の時点で10世帯が孤立状態となっていて、市が倒木の撤去作業を進めるなどして、25日中の解消を見込んでいます。

今回の大雪では、能登地方を中心にこれまでにおよそ1万6500世帯が停電し、25日午前10時の時点で輪島市と能登町の合わせて324世帯で停電が続いています。

倒壊した電柱の復旧作業を進める作業員=石川県輪島市石休場町、25日午前10時ごろ

北陸電力送配電は25日中の復旧を目指していますが、倒木で新たに停電が発生するなど、作業が難航していて、全面復旧のめどは立っていません。