オーナー：「いらっしゃいませ」

すると黒づくめの男は…

押し入った男：「殺すぞ」

オーナーはとっさの判断でドアを閉め、カギをかけました。

貴金属店のオーナー：
「お腹のへんですかね、その辺しか一瞬しか見てないんですけど、殺すぞですかね（と言われ）、すぐ（男の）手が伸びてきてバックヤードのドアノブを3,4回触りましたね」

高級腕時計は少しずつ、集めてきた大切なものでした。
しかし、オーナーはモニター越しに店内が荒らされる様子を見ているしかありませんでした。この間、53秒の出来事でした。

その後、事件を受け強化したのは防犯対策です。

貴金属店のオーナー：
「常にロックされた状態でいます」

営業中は常に入り口に鍵をかけ、客が訪れた時にリモコンで開けるようにしました。

また開店時間を1時間遅らせ、人通りが増える正午からの営業に変更しました。

貴金属店のオーナー：
「頑張って今まで以上に修理もお預かりして、やっていきたいと思っています」

店は次の一歩を踏み出しています。

逮捕された実行犯は闇バイトで集まった男ら4人でした。

一審の甲府地裁では、それぞれ実刑判決が言い渡されています。

2023年はこの事件を含め全国でSNS上で募集した「闇バイト」が実行役になる凶悪な犯罪が相次ぎました。

山梨県警は犯罪実行者の募集が疑われるSNS上の投稿に対する警告を始めています。