■全国大学ラグビー選手権 準々決勝 明治大 45-7 筑波大学(23日、東京・秩父宮ラグビー場)

対抗戦2位の明治大学は1年生WTB、海老澤琥珀の活躍などで同4位の筑波大学に圧勝。45-7で勝利し、準決勝進出。6年ぶり14度目の大学日本一へ好スタートを切った。

今年創部100周年を迎えた明治は1年生WTB、海老澤琥珀が1トライ、さらに自慢の走りで味方のトライも演出。序盤こそ筑波の攻撃を許したものの、相手反則も多く最後は地力の差を見せつけて、計7トライを奪って、筑波を下した。

FWの平均身長と平均体重は、筑波の183.4cm、101.1kgに対し、明治は180.5cm、102.5kgと、ほぼ互角。しかし、ここ10年では対抗戦、大学選手権合わせて、明治が10勝1敗と大きく勝ち越している。

前半、明治は”重戦車”FW戦で優位に立ち、筑波ゴールに迫るが得点には至らず。筑波に攻め込まれる場面もあるものの相手反則に救われ、0-0のまま15分が経過する。

均衡が破れたのは前半17分、明治、ラインアウトのロングスローから左に展開し、CTB平 翔太(2年) がゲインライン突破し、最後は左サイドの1年生WTB海老澤琥珀(1年)トライをあげ、5-0と先制する。

さらに前半26分、1年生の海老澤が再び魅せる。ハーフウェイライン手前で相手キックを取ると、ステップを切って左サイドを走る。フォローに来た味方にパスを出し、最後はFW森山雄太(4年)のトライに繋げた。ゴールも決まり、10-0とリードを広げる。

32分に筑波にトライを許したものの、その4分後、明治はラインアウトから右に展開し、FW森山が突破して抜けると、最後はFW松下潤一郎(4年)がトライ。走れるFW2人で筑波を突き放し、17-7と10点リードで後半へ突入する。

負けたら終わりのトーナメント戦。後半は目まぐるしく攻守が入れ替わり、20分を経過しても両チーム1点も入らない必死の攻防が続く。

迎えた23分、敵陣5m付近で明治はラックから展開。福田大晟(3年)が突破し起点を作り、最後は平がゴール真下にトライ。自らゴールも決め24-7と大きな追加点を奪う。

その後も、疲れの見えた筑波に明治が襲いかかり、BK陣の個人技などでトライを量産。守備でも筑波をノートライに押さえ、終わってみれば38点差の圧勝劇となった。

明治は、2024年1月2日の準決勝で、京都産業大学と激突する。。

*写真は海老澤琥珀選手