■全日本フィギュアスケート選手権(22日、長野市・ビッグハット)
大会2日目、女子ショートプログラム(SP)が行われ、大会3連覇を狙う坂本花織(23・シスメックス)がノーミス演技で78.78点をマークし、首位スタートを切った。
ジュニアGPファイナルを制した15歳の島田麻央(木下アカデミー)は、宣言通りショートでは自身初となるトリプルアクセル(3回転半)を決めるが、3回転ルッツで転倒してしまい、65.23点の7位と出遅れた。
山下真瑚(20・中京大学)が69.92点の2位、千葉百音(18・木下アカデミー)が3位。三原舞依(24・シスメックス)が4位でフリーへ。
2週間前のGPファイナルを制し、今季負けなしの坂本は、この日は最終グループ先頭の23番滑走。冒頭は飛距離のあるダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転ルッツも着氷。後半も持ち味のスピードに乗り、3回転フリップー3回転トウループの連続ジャンプをダイナミックに決めると、今シーズンのSP曲「Baby, God Bless You」の雄大な曲調に合わせ、スピン、ステップは全てレベル4を獲得し観客を沸かせた。
大声援の中、ノーミスで滑り切り、演技後は小さくガッツポーズ。得点は昨年の77.79点を上回る78.78点で、ISU非公認ながら今季ベスト、今季世界最高の高得点を記録し笑顔をみせた。
演技を終えた坂本は「今シーズン一番いい出来のショートがここで出来たのでホッとしている。試合前に善光寺に散歩に行ってお参りをしてきました。今日の(演技)は大満足。体調は元気でいつも通りの自分で挑めて、自分を全部出せた」と会心のショートを振り返った。
さらに「もちろん3連覇目指して、ただ優勝で終わるのではなく、内容もしっかりした上で優勝できるように。スピン、ステップで全てレベル4、クリーンなジャンプを目指していきたい」とフリーに向けて意気込んだ。
島田は冒頭の大技トリプルアクセルを決めると、続く3回転フリップも着氷。スピードにも乗って3本目に挑むが、3回転ルッツで転倒しコンビネーションにならず。演技後はジャンプのミスもあり、悔しそうな表情をみせた。
女子フリーは24日に行われる。
【女子ショートプログラム結果】
1位)坂本花織 78.78点
2位)山下真瑚 69.92点
3位)千葉百音 68.02点
4位)三原舞依 67.70点
5位)河辺愛菜 67.25点
6位)上薗恋奈 66.22点
7位)島田麻央 65.23点














