飯田市でJR東海と地元市町村の会議が開かれ、12月14日にJR側がリニア新幹線の開業時期を「2027年以降」とあいまいな方針を示したことに対して、地元からより明確にするよう求める意見が出されました。

飯田市 佐藤健(さとうたけし)市長:
「開業時期について踏み込んだ情報が示されなかった。このことは誠に残念。例えば静岡工区の着工から何年を目標にするという条件付きの表現であったり、少しでも先が見通せるような示し方はできないものか」

開業時期の変更について、JR東海は静岡工区の着工の遅れを理由に挙げていて、会議では、いまの段階で明確な開業時期を示せないという、従来通りの回答があったということです。

佐藤健市長:
「全体の開業時期が明らかになっていないことが、企業誘致や民間投資が進まないという状況を招いている」

JR東海 宇野護(うのまもる)副社長:
「できるだけ早い時期に見通し、開業時期をお話できるように努めたいとは思うが、今はちょっと難しい状況。大変ご迷惑、ご心配いただいているのは承知している」

このほか県内工事への影響を懸念する声が上がりましたが、JR東海は「今のところ大きな遅れはない」と答えたということです。