安倍元総理が銃撃されたときの警備体制についてスタジオで解説します。
■安倍元総理 銃撃時の警備体制は
山内あゆキャスター:
安倍元総理が銃撃されたときの警備体制について見ていきます。話を聞いたのは、SP経験のある警察OBの方です。
元総理が地方で選挙の応援演説をするときの警備体制、一般的には次のように決まっているそうです。
▼SP(=要人警護が専門の警察官)は1人。都内の場合にはこのSPは2人になるということでした。
▼地元の県警は30人から40人。この中にはSPの講習を受けた県警の方が含まれていて、そういう人が指揮を執っているそうです。
おそらく今回についてSP経験のある警察OBは「県警の数というのは演説の場所などにより異なるが、安倍さんは人気があり聴衆が集まりやすいので、県警は40人から50人いたのではないか」というふうに見ています。
そして配置というのも決まっています。まずは警護をするSPは元総理の斜め後ろ、そして至近距離にいるそうです。一方、県警は全方位にいますが前方、つまり聴衆がいる方が中心になるそうです。それを今回の現場に当てはめてみました。道路の中央部分、ガードレールで囲まれたところに安倍元総理が立っていて、この歩道側の聴衆に向かって話をしていた方が前方になります。
SPは後ろ側ですから、おそらく元総理の斜め後ろ、ガードレールの中にいたと思われます。県警は全方位ですから元総理を取り囲むような形になっていたということなんです。ただ、元OBの方は「街頭演説中は人が多いため、SP・警察の緊張感というのは非常に高い。ただ、この安倍元総理の後ろ側にいた県警の警備が手薄になり、容疑者がすり抜けてきた可能性が考えられる」ということです。
この上空からの写真に戻りますと、安倍元総理がガードレールの中にいて、聴衆のいる方が前方、その反対側が後ろになります。そして実際に容疑者は、元総理の斜め後ろにいるSPを突破して、安倍総理を狙ったのではないかということです。
■演説中は不法行為があって初めて警察が対応する
また、この演説中の警備というのは特徴があるそうです。
演説中に何かがあっても、選挙妨害にならないように慎重に対応しなければならないんです。だから警察は大声を出すような不審者がいたとしても、演説を急に止めることはできません。これを止めるのは、それぞれの党の職員の方だそうです。実際に殴るなどという不法行為があって初めて警察が対応できるということで、基本的には見守る体制になっているわけです。
そしてSPの役割というのもまた変わってきます。何か対象者に物事が起きたときには覆いかぶさるなど、次の攻撃を防ぐようなことをするのがSPの仕事。身を呈して、対象者の“盾”になるということになっています。例えば近くに車などがあれば、この車に無理矢理その対象者を押し込むような、力ずくで押し込んで避難させるということも考えられるということでした。
井上貴博キャスター:
今回の容疑者のように声を出すようなこともなく、背後から忍び寄っていきなり発砲するとなると、警備はなかなか難しいですね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
相当計画性があるという感じもしますし、今の説明の中で県警のお巡りさんというのは制服を着ている人だけじゃなくて、実は私服のお巡りさんもいるので、見た目以上に警備関係の人はいるんですよね。だけどやっぱり後ろ側が手薄だというところを、もしかしたら以前から狙っていて近づいていったという可能性もありますよね。
ホラン千秋キャスター:
例えば聴衆がいる場所というのはやはり人が多いですから、何かトラブルがあると人が多いところで起こることが一般的に応援演説の場合は多いですよね。
星さん:
大体聴衆の方からヤジが飛ぶなどがあり、その辺からいろいろトラブルが起きることが多いので、どうしてもそちらの方がそのメインになりますよね。だけど背後は意外と人が通行するスペースということもあるので、そこにあんまり目配りがないっていうケースが多いんですよね。
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