国宝松本城のお堀にたまった泥などを取り除くしゅんせつが始まりました。
記録が残る明治時代以降、初めての大規模工事です。


松本城の天守を囲み整備された堀。

湧き水が水源ですが、長い年月の間に堆積した泥で浅くなり、アオコの繁殖も問題になっていました。

松本市教育委員会 福嶌彩子(ふくしま・あやこ)さん:
「水面よりも堆積物が出てきてしまうときに、においが発生してしまって課題となっていました」

そこで、15日から始まったのが堆積した土砂を取り除くしゅんせつ工事。

ポンプを沈め、泥水を吸引します。

堀からしゅんせつされた泥水に薬剤を入れて、堆積物と水を分離。

きれいになった水は、堀に戻される一方、泥は圧縮されて、産業廃棄物として処分されます。

総事業費およそ14億円をかけて今年から7年間かけて行われます。

福嶌さん:
「誰が見てもきれいだよと言ってくれるようなお堀になればいいなと思っております」

7年間でしゅんせつする堀の範囲は、実に3万平方メートル近く。

湧き水をたたえる、きれいなお堀になる日が待たれます。