21日から開幕する全日本フィギュアスケート選手権は、3年ぶりに長野市のビッグハットで開催され、世界選手権(3月・カナダ)、四大陸選手権(1月・中国)の最終選考会も兼ねて行われる。

昨年優勝の宇野昌磨(26、トヨタ自動車)は連覇達成ならば、羽生結弦に並ぶ6度目のV、10年連続の表彰台(全て2位以上)となる。

この日、本番のリンクで練習を終えた宇野は「特にすごくいいわけでもなく、悪いわけでもない。試合でどうなるかな」と振り返り、「他のみんなもいい感じに仕上がっていて、より難しい戦いになるかと思いますが、全員が最善を尽くして、最高の試合にできた上で、いい順位を取れたら嬉しい」と語った。

世界選手権の選考について聞かれると「僕がこの大会で何の順位を取ったら選ばれるのか僕には分からないですけど、選ばれたら頑張りたいですし、選ばれるように頑張ります。選ばれなかったら、、ドンマイって感じだと思ってます」と記者を笑わせた。

2週間前のGPファイナルでは、アメリカのイリア・マリニン(19)に敗れ銀メダル。「GPシリーズを全て終えて、競技でやっていく以上、表現も頑張りたいんですけど、結果を求める上ではジャンプが必要になってくるということで、前よりもジャンプの練習にちょっと比重が増えました。だからこそストレスを感じることも多くありましたが、一日も無駄にせず練習量はしっかり積めた」とファイナル後の調整について触れた。

さらに「(今大会の)結果を持って、今後、自分がどのような練習をしていくのか考えていきたい。この試合が終わったら少し空いて、ショーとかも続いていくので、ステファン(コーチ)とも話しながらゆっくりスケートと向き合いたい」と語った。